我が家の子どももお年玉という風習を認識する年になりました。
どうせなら有意義な使い方をしてほしいな~とか、無駄遣いしないでほしいな~と考えたりするのが親心だと思いますが、私はせっかくだったらマネーリテラシーを高めてほしなーと思う派です。
最近読んだ厚切りジェイソンさんの「ジェイソン流お金の増やし方」という本で面白いお年玉の管理方法を見つけたので紹介させていただきます。
それは、子どもに通帳を持たせて「毎年、貯金額の10%を利子として付与する。」というものになります。
お年玉の管理方法については、親が代わりに貯金するとか子供に与えるとか、ご家庭によっていろいろな考え方があると思います。
現在のお年玉の相場
少し話はそれますが、子どもの頃にお年玉をもらう経験はしましたが、いざ自分があげる側になると今のお年玉の相場っていくら位が妥当なんだろうと思ったので調べてみました。
住信SBIネット銀行が2020年12月に実施した「2021年・お年玉に関する意識調査」によると以下の金額が多いようです。
年代 | 金額 |
---|---|
小学生未満 | 1000円以下 |
小学生(1~3年生) | 1001円~3000円 |
小学生(4~6年生) | 3001円~5000円 |
中学生 | 5001円~10000円 |
高校生 | 10001円~30000円 |
幸か不幸か、私が子どもの頃とそんなに変わった印象はなかったですね。
貯金額に利子を付けることのメリットとデメリット
私はこの管理方法は良いかもと感じましたので貯金額に利子を付けることについてメリットとデメリットを考えてみました。
メリット
- 複利の効果を肌で実感できる
- 本当に必要かどうかを自分で判断できるようになる
複利の効果を肌で実感できる
私が利子を付けるのが面白いなと思ったのはまさにこれがメリットと思ったからです。
子どもに複利をすごさを理解してもらいたいのは山々ですが、どう伝えれば良いかを常々考えていました。
例えば、毎月5万円を年利5%で20年間運用すると複利の効果で積みあがる金額は約2080万円になります。
運用せずに何もしないと20年間で積みあがるのは1200万。
その差880万。
銀行預金だとこの感覚は体感できないですよね。
あらためて複利ってすごいなと感じてもらえるのではないでしょうか。
私はこの方法であれば、子どもにも抵抗なく自然と複利の効果を実感してもらえるかなと思っています。
本当に必要かどうかを自分で判断できるようになる
複利でお金が積みあがっていくのを子どもが肌で実感できるようになると、今度は通帳から引き出すときに今欲しいと思っているものは、「本当に必要なものなのだろうか?」、「もうちょっと待てば利子が付くからもうちょっと我慢してみようか。」という感情が芽生えてくると思います。
デメリット
- 額が大きくなってくると親の負担が大きくなる
- 将来ケチになる可能性がある
額が大きくなってくると親の負担が大きくなる
お年玉の総額が10万円であれば、親の年間の負担は1万円。
年間に1万円であれば出せなくはない金額だと思いますが、総額が100万円とかになってくると年間の負担は10万円とばかにならない金額になります。
厚切りジェイソンさんの場合は自身でお金を運用していることもあり、そこがデメリットになることはないでしょう。
ただ資産が潤沢にあるわけではない私たちの場合、あまりに利息の付与が負担になってくるようであれば、複利効果を肌で感じてもらい、後は利子の上限を設ける等ひと工夫必要かなと思います。
将来ケチになる可能性がある
ウチの嫁にこのジェイソン流のお年玉管理術を伝えたところ、子どものうちから節約に目覚めると将来ケチになるんじゃない?って言われました。
もし子どもが複利の魅力に憑りつかれたら、確かにその可能性は否定できないなと感じるところはあります。
私も高校の頃、「彼氏とデートしたんだけどランチ代1円単位まで割り勘だった」と、とある女の子が彼氏を友達にボロカスに言ってるのが聞こえてきて、そこまで言う?と恐怖した記憶があります(笑)
そこに関して言えばバランスの問題だと思うので、お金を使うことの重要さを併せて教えていけば問題ないかと。
お年玉にも税金がかかる
この記事を書くにあたってお年玉について色々調べてみて確かにそうだよなと思ったのですがお年玉にも税金がかかるケースがあります。
ザックリですが、1年間の間に110万を超える額をもらうと贈与税がかかります。
この条件に該当する人は一握りだと思いますが、話の小ネタとして記載しておきます。
まとめ
今年の春から上の子が小学校に入学する予定です。
今回、厚切りジェイソンさんの「ジェイソン流お金の増やし方」を読んで、この機会に来年からこのお年玉管理術を試してみようと考えてます。